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ヒトデサポニンの性状および生理機能の解明
日本の沿岸には約200種類程度生息していると言われるヒトデ類は、浅い砂地から深海に至るまで広く分布している。このヒトデ類は、しばしば異常発生によりサンゴ礁や魚介類に深刻な被害を与え、漁業や海洋環境に深刻な影響をおよぼしている。また、特異な味と臭気を持つためほとんど食用されることがなく、焼却処分されているのが現状である。


この厄介者のヒトデを有効利用できないか?

ヒトデ類には、様々な生理活性を有することで知られる“サポニン”が含有されている
実験1
有効成分サポニンの抽出

ヒトデ粉末あるいは凍結乾燥物

メタノール抽出

ベンゼン脱脂

分子量500以下の夾雑物をカット

ブタノール抽出

エーテル抽出

ヒトデ粗サポニン
●ヒトデサポニンの抽出方法
●TLC
 (薄層クロマトグラフィー)
 によるサポニンの確認
①キラヤサポニン,
②大豆サポニン,
③茶の実サポニン,
④キヒトデサポニン,
⑤クモヒトデサポニン(夏季採集),
⑥クモヒトデサポニン抽出残渣
(分子量500以下),
⑦クモヒトデサポニン(冬季採集).
実験1
有効成分サポニンの抽出

ペーパーディスク法による
抗真菌活性の測定
ディスク配置:
A. 滅菌水.
B. 5mg サポニン.
C. 10mg サポニン
キヒトデサポニンは、供試菌6種全てに対して抗真菌活性を示したのに対し、クモヒトデサポニンは総じて抗真菌活性を示さず、両サポニンの真菌に対する性状の相違を明らかにした。

抗真菌活性の認められたキヒトデサポニンの単離・同定を目指す
実験1
有効成分サポニンの抽出

《高架式十字迷路試験》
マウスやラットは、高所による不安ストレスを感じると、壁のあるarmへの進入回数および滞在時間が増加し、ストレスを感じていないと、壁の無いarmへの探索行動を示す。

この性質を利用して、壁の無いarmへの滞在時間および進入回数を指標とし、サポニン投与によるマウスの抗ストレス効果を評価

クモヒトデおよびキヒトデサポニンを投与した場合に、コントロール群と比較して壁の無いarmでの滞在時間および進入回数が有意に上昇し、両サポニンに抗不安活性を示す成分が含まれている可能性が明らかとなった

ストレスマーカーとして知られるコルチコステロンを指標として、ストレスの定量的評価を目指す